むすびつき (17巻) | 畠中恵
未分類自称「若だんなの生まれ変わり」という死神が、三人も長崎屋に乗り込んできちゃった!その上、前世の若だんなに会ったことがあると言い出す妖が続出?前世の若だんなって、いったいどんな人だったの〜?妖は長い時を生きる。けど、人はいずれ……。だけど、みんなと一緒,,,
自称「若だんなの生まれ変わり」という死神が、三人も長崎屋に乗り込んできちゃった!その上、前世の若だんなに会ったことがあると言い出す妖が続出?前世の若だんなって、いったいどんな人だったの〜?妖は長い時を生きる。けど、人はいずれ……。だけど、みんなと一緒,,,
若だんなの父、藤兵衛が倒れた!長崎屋の大黒柱の危機に、妖(あやかし)たちも大慌て。一太郎は、父の命を救うため、薬種屋たちのいさかいに飛び込み、蜃気楼のなかに迷い込み、恐ろしい狂骨の怨念につきまとわれながら、ついには神が住む常世(とこよ)の国を目指すことに,,,
腕っぷしは弱いが、見た目は役者と見紛うばかりのいい男。柳亭種彦は二百俵取りのお殿様で、暇を持て余す趣味人だ。その読み手を楽しませる才能を見込んだ版元の山青堂は、彼の戯作で一山当てようと目論む。渋々ながらも書き始めた種彦。すぐに戯作の虜になるが、世に出した作,,,
間野新之介は、兄の自刃を受けて、多々良木藩の江戸留守居役を引き継いだ。先輩の留守居役たちにしごかれながら、幕府と藩の橋渡し役として、接待や付け届け、情報戦に明け暮れる日々。そんなとき新之介は、多大な負担を強いる「お手伝い普請」の情報を得る。困窮する藩のため,,,
長崎屋にまたまた事件が。金次がもらった富札が百両以上の大当たりだったのだ!噂を聞きつけた人々が金の無心に寄ってくる一方で、当たり札が偽物ではないかという疑いも出てきて――。栄吉の新作菓子の成功が招いた騒動に、跡取りとしての仕事を覚えたい一太郎の奮闘、場久,,,
誰もがみんな、心に願いを秘めている。空を飛んでみたくて、妖になりたいという変わり者。お菓子を作りたいがため、人になりたがる神様。弟を思うがゆえ、猫に転生した兄。そして、どうしても子を育てる親になりたい女――。それぞれの切実な「なりたい」を叶えるために起きた,,,
不貞の濡れ衣で婚家を追われ、長屋で縁結び屋を名乗るおえん。旧友の再婚を調え、安堵した折に驚きの報せが。十年も行方知れずの息子・友松が帰ってきたのだ。若者へと成長した友松の背には目印のホクロが確かにある。が、おえんは我が子だと思い切れぬ何かを感じていた。江戸,,,
ベネディクト会系の修道院に届いた出所不明の聖遺物が次々と奇蹟を起こした。調査を命じられた若き修道士は村の助祭とアッシジに向かうと、聖フランチェスコの遺体に異変が起きていた。十三世紀のイタリアで実際にあった事件を踏まえ、最新の研究をもとに奇蹟と聖フランチェス,,,
音大を中退した小説家志望の「ぼく」、同級生は魔法のような音を奏でるピアニストの卵。その彼女の潮里に、ぼくは片想いしている。才能をもつ者ともたない者。それぞれが生身のからだをもって何百年という時間をこえ体現する、古典を現代に生き継ぐことの苦悩と歓び。才能と絶,,,