旺華国後宮の薬師 (1巻) | 甲斐田紫乃他
未分類『不苦の良薬』――苦くない、誰でも飲みやすい良薬こそ至高。後宮の官女・英鈴は、そう志して女だてらに薬師を目指している。ある日、後宮で薬茶を売り始めると、珍しい処方に興味を持った皇帝から呼び出される。すると、「甘党の余のために、苦い薬を飲みやすくしてほ,,,
『不苦の良薬』――苦くない、誰でも飲みやすい良薬こそ至高。後宮の官女・英鈴は、そう志して女だてらに薬師を目指している。ある日、後宮で薬茶を売り始めると、珍しい処方に興味を持った皇帝から呼び出される。すると、「甘党の余のために、苦い薬を飲みやすくしてほ,,,
時は乱世。毎日寝てばかりの貴族の娘・鴻子が正室として嫁ぐと、若殿から「我が右腕になってくれ」と命じられてしまう。嫁と男装軍師の二つの顔がぐうたら姫に務まるかは不安だが、実は鴻子にも野望があって――!?
退職したばかりの元営業・空也は、精進料亭‘あじさい亭’で雇ってもらうために鎌倉へやって来た。しかし店主である僧侶・蓮沼竜玄は拒否!ついには、椎茸干しに集中して相づちさえされなくなる。取り繕った理由を話していた空也も、つい言わないつもりだった、この店で,,,
極南に根を下ろし、弱者が虐げられることなく、餓えずに生きていける。そんな国造りを始めた香月。港は活気づき街は栄え、しかし火種はくすぶっていた。香月が信頼していたあの人の手で反乱ののろしが上がった……!
清霞の婚約者として勉強もはじめ、穏やかな日常が訪れたかと思った。けれど美世は夜ごと悪夢に襲われ、だんだん衰弱していく。それがきっかけで、美世と清霞はすれ違い、美世は家を出ることに――。
アレグリナは戦禍を避けて避難した村人の仮設小屋を見舞う。そこに態勢を立て直したバイロン軍が再び攻めてきたと報告がある。先の戦闘を上回る激戦が始まった。次々と倒れる兵士。地を埋めつくす死体。ついに防御壁の一端が破られる。雪崩れ込むバイロン兵。絶対絶命の危,,,
兵力がわずか九百弱に減ったジナールでは激戦が続く。そのころミュスタイアでもジナールより駆けつけた傭兵部隊を加え、防御壁建築が急ピッチで進められていた。一方、赤い髪の男をともないバイロン軍の野営地にたどり着いたアスランは総大将を務める異母兄に進軍停止を上訴,,,
ジナールで先頭が始まった。地響きを立てて迫る巨獣隊。レイクトラはオルターが考えていった奇策で迎え撃つ。そこに聖宮から急使が届く。ジナールは囮だったと知ったロドスとディディムは即座に部隊を二つに分け、ロドスが大多数の兵力を率いてミュスタイアに向かう。そ,,,
聖宮に国土の北東端のミュスタイアから一通の手紙が届く。封筒には向こうの世界へアレグリナを迎えに来た者だけしか知らないはずの別名が記されていた。アレグリナはオルターだと直感する。しかしオルターはワイオミングに戻るため南の大国ダリウスへと出国したはずだった。,,,
ランドック山脈内の街道ジナールではバイロンの侵攻に対する防衛帯の設営が進み、傭兵と衛兵隊を率いる従騎士のロドスとディディムが国境に到着する。一方、アレグリナとの会談を模索するアスランは口入れ屋の助力で成功にこぎつけるが、当のアレグリナは戦回避を謳うアスラ,,,