時空特攻戦艦大和 太平洋完全制覇 (1巻) | 榛名高雄
未分類昭和20年4月6日、沖縄特攻に向かう大和の艦橋で伊藤整一中将は暗澹たる思いだった。思えば二年数カ月前、ミッドウェーでの失策で大敗を喫して以来、帝国海軍は敗戦の連続で凋落の一途を辿り、その結果が今回の片道特攻となったのだ。濃霧の中を進む第二艦隊は、突如現れた,,,
昭和20年4月6日、沖縄特攻に向かう大和の艦橋で伊藤整一中将は暗澹たる思いだった。思えば二年数カ月前、ミッドウェーでの失策で大敗を喫して以来、帝国海軍は敗戦の連続で凋落の一途を辿り、その結果が今回の片道特攻となったのだ。濃霧の中を進む第二艦隊は、突如現れた,,,
徳川吉宗治世の江戸、市中では火事が頻発していた。しかもそれは、ほとんどが火付によるものと思われた。そんな折、町火消の梅次は炎の中に裸で飛び込み、逃げ遅れた幼女を助けだした謎の女と出会う。女は幕府の御庭番・凜。吉宗の密命を受け、火付の首謀者を探っていたのだ。,,,
かつては老中として政治の実権を握り、寛政の改革を推し進めた稀代の傑物・松平定信。かの名君・徳川吉宗の孫にあたり、将軍候補にもあがった雲上人ではあるものの、贅沢をいましめ、質実剛健をよしとする、風変わりな貴人である。政敵によって老中職を追われ、失意のまま引退,,,
昭和11年、陸軍皇道派青年将校らによって起こされた二・二六事件。だがこの反乱は昭和天皇に、自らを利用しようとする軍の暴走を阻止することを決意させた。大権の発動によって、日本は満州国の自立を認め、中国においては蒋介石との講和を目指すことになったのだ。一方、こ,,,
昭和17年、南太平洋の制海権を奪った連合艦隊は司令長官・山本五十六が直率する南雲艦隊の縦横無尽の機動力で米太平洋艦隊を叩き潰すと、休戦交渉を開始した。だが米国はこれを拒否、徹底抗戦の構えに出る。山本は局面を打開すべく、米本土に直接脅威を与える作戦を企図。全,,,
昭和17年、破竹の南進を続ける日本軍は米豪間の遮断作戦を断行。五航戦と第一機動部隊の活躍によって南太平洋の英米艦隊を殲滅した攻略軍は、ニューギニア島のポートモレスビーおよびガダルカナル島を上陸占領した。次なる標的はハワイである。時機到来と見た連合艦隊司令長,,,
ヘリ空母あかぎ麾下の海上自衛隊第一護衛隊群は、昭和20年に時空移動してしまった。ところが、その昭和20年はすでに歴史が変わり、未知の世界であった。太平洋戦争は史実より半年遅れで進行しており、昭和19年に戦われたはずのフィリピン沖海戦が、これから始まろうとし,,,
平成XX年4月、戦力の再編で北海道から滋賀県陸上自衛隊今津駐屯地に、90式戦車3輌が到着した。その翌日、駐屯地は説明不能の天変地異にみまわれ、見渡す限り田圃と森しかない見知らぬと土地と化してしまった。電気、水道、通信なども途絶し、想像外の出来事に混乱する駐,,,
1941年12月、日本海軍は世界史上初の赤城を旗艦とする空母機動部隊を編成して真珠湾のアメリカ海軍基地を奇襲攻撃して壊滅させた。それから数十年の後、海上自衛隊に最新鋭ヘリ空母あかぎが就役した。あかぎ以下8隻の護衛艦と補給艦、潜水艦は、リムパック(環太平洋合,,,
平成××年、日本政府は機甲師団廃止を打ち出し、陸上自衛隊の北恵庭駐屯地では人事異動が発令された。函館駐屯地の第28普通科連隊に転属を命じられた第3戦車小隊の江川憲明隊長は、抵抗する部下達を必死に説得した。「函館は北朝鮮ゲリラの侵攻作戦が行われる可能性もある,,,