女人古寺巡礼 (1巻) | 杉本苑子
未分類世の不幸な妻たちの味方だった縁切り寺・東慶寺、花の面影を伝える、紫式部の邸宅跡・廬山寺、幕府を守るためには我が子をも処断した薄幸の母・北条政子が鎮もる寿福寺、周を亡ぼして日本に乗りこんで来た・玉藻ノ前(たまものまえ)因縁の真如堂……。多くの女性たちが縁を求,,,
世の不幸な妻たちの味方だった縁切り寺・東慶寺、花の面影を伝える、紫式部の邸宅跡・廬山寺、幕府を守るためには我が子をも処断した薄幸の母・北条政子が鎮もる寿福寺、周を亡ぼして日本に乗りこんで来た・玉藻ノ前(たまものまえ)因縁の真如堂……。多くの女性たちが縁を求,,,
「ニュートンの密室」と題された、巨大なる黄金のモニュメント。箱根の美術館庭園に作られた、高さ15メートル&直径8メートルの円筒形オブジェの中で、女性彫刻家が殺された。現場は完全密室で、犯人の姿はない。唯一の逃げ場所は、15メートル上に開いた空間のみ。万有引,,,
江戸から昭和、それぞれの時代を生きた女たちの軌跡。時の流れをしたたかに泳ぎ切った女、流れの外でひっそりと生きた女、流れに身をまかせた女、逆らった女……。横浜富貴楼・お倉、九絛武子、杉田久女など、時の流れの中で自己を試されながらも、勁くしなやかに生きた女たち,,,
異常に厳格で、病弱で、夫婦仲の悪い両親を持つ、大屋敷理加子は、礼儀正しく真面目に過し、29歳になった。他人との距離のとり方に、何かしらぎこちなさを感じる理加子は、ふつうの恋、あたりまえの生活を夢見るようになっていた。そんなある日、彼女の前に江木という男が現,,,
詩、絵、音楽を愛し、そして自然の中に思索を求めてやまぬ著者が、自らの手で、愛着深い作品のみを選びあげた珠玉の随想集。冒頭の「牧歌」と最後の「霙の降る林」の間には30年の歳月が流れている。〇北杜夫過去、早春の林や秋山の路傍で、私は自分にとってかりそめならぬ,,,
キリシタンの女に想いを寄せる賤しい番所の捕方が、狂気めいた一途なその女の俵詰め殉教を物語る「殉教」。小児麻痺児を持つ父親の屈折した心情を伝える「微笑」。ほかに芥川賞受賞作の「アメリカン・スクール」「小銃」「吃音学院」「星」「憂い顔の騎士たち」「城壁」「愛の,,,
女には男を無作法にさせるものがあり、着飾った妻にわけなく不機嫌になる夫がおり、目をつぶる女の性格に彼は油断ならぬものを感じ、そして女は……。男と女が顔つき合わせ、身体をつき合わせて暮らしている、愛着と軽蔑と哀しみと奇妙に親しげなおかしみに満ちた愛と性の姿。,,,
時代を読むノート テレビ現場からの衝撃メッセージ25章 (1巻)
心の中で人びとは何を考え、時代の趨勢はどこへ向いつつあるのか。瞬間の映像に賭けるテレビの現場にいると、人間のホンネが見えだして、社会の志向性を痛いほどに身に感じる。番組「トゥナイト」の人物直撃インタヴューでも話題のドキュメンタリー作家が、時代の病巣を見据え,,,