君にとけゆく(紫津編) (2巻) | 虹海美野他
未分類時は江戸。簪や化粧品を扱う問屋の娘の紫津は十七歳。母は紫津の結婚相手選びに余念がない。紫津が想うのは、生まれて間もない頃からそばにいる二十六歳の手代の恭治。あと一年、二年で紫津は結婚相手を決め、恭治は番頭になり家を持ち所帯も持つようになる。それまで、ずるく,,,
時は江戸。簪や化粧品を扱う問屋の娘の紫津は十七歳。母は紫津の結婚相手選びに余念がない。紫津が想うのは、生まれて間もない頃からそばにいる二十六歳の手代の恭治。あと一年、二年で紫津は結婚相手を決め、恭治は番頭になり家を持ち所帯も持つようになる。それまで、ずるく,,,
関東地方の、とある小さな海辺の町で生活する高校2年生、壬生吼介は今日もアルバイトに精を出す--。ビルの解体、大型資材の搬入、はては外宇宙から襲来する侵略獣の殲滅……まで!?そう、学校では大人しく目立たない日々を送る吼介は地球防衛機構《獣の檻》の依頼で出動す,,,
音無カノンは憧れの先輩に告白するというため、先輩と共に『火星ゾンビ』という映画を観ることになっていた。しかし、主人公カノンが映画館のトイレに行っている間に大きな地震が発生!やっとの思いで脱出をするが、閉じ込められている間に高田馬場にはゾンビが大量発生し、,,,
青森の商業高校を卒業したものの、ことごとく就職に失敗したシンジョウ・イノリは、偶然バイト先で見つけた東京の極東国連機関中途採用試験に応募し、見事合格する。だが、花のOL生活を夢見て上京したイノリを待っていたのは、自衛隊による強制移送。「配属先はここではない,,,
大好きな養父を亡くしてしまった女子大生のみのり。信じられない思いで出た葬式で、突然足元が崩れ、養父とともに地獄に落ちてしまう。みのりは、地獄の面々――閻魔王や美丈夫の長官、癖の強い獄卒たちを懐柔して養父を生き返らせるため、胃袋をつかむべく地獄で料理をするこ,,,
死者との再会を叶える使者「ツナグ」。長年務めを果たした最愛の祖母から歩美は使者としての役目を引き継いだ。7年経ち、社会人になった彼の元を訪れる依頼者たちは、誰にも言えぬ想いを胸に秘めていた――。後悔を抱えて生きる人々の心を繋ぐ、使者の物語。大ベストセラー、,,,
原稿用紙十四枚の短篇「関誠」しか書いたことがないのに作家志望をきどっていた、わたし。二〇〇七年春、そんなわたしは大学院にあがった――榊高ノブという一人の文学フリークとの出会いを機に、故・中上健次氏が創設した熊野大学にも参加し、短篇への講評も初めて受ける,,,
夫と息子を事故で亡くしてまもない主婦に、ある日ドラフトの通知が届く。しかしそこにあったのは見たこともきいたこともないスポーツだった。自分の古里も様変わりしていく。そして自己も……これはきっとすべてが夢なのだ――著者初の長篇にブラッシュアップを重ねた完全版。,,,
大きくはない。小さい。それでもきっとこの‘小’さい‘説’には、可能性がつねに巡り続けているはずだ――のちに治療家に転身した小説家が向き合った三体の人体。そして三篇の中篇・長篇。さらには三流の自画像に直面した「梅波三郎」四篇をも収めた自由小説集。収益から,,,