百年の仇〜くらがり同心裁許帳 (九)〜 (9巻) | 井川香四郎
未分類三年程前、津軽藩の江戸家老が殺された。罪を白状した男が鋸挽になったのだが、その直前に、現場から逃げ出していた奧女中が男の無実を訴えていた。再度の探索も上手くいかず、くらがりに落ちたこの事件を、永尋書留役の角野忠兵衛が調べ始める。先日あった南部と津軽の人間に,,,
三年程前、津軽藩の江戸家老が殺された。罪を白状した男が鋸挽になったのだが、その直前に、現場から逃げ出していた奧女中が男の無実を訴えていた。再度の探索も上手くいかず、くらがりに落ちたこの事件を、永尋書留役の角野忠兵衛が調べ始める。先日あった南部と津軽の人間に,,,
北本所の侠客一家に、仇敵の勢力が急襲をかけた。双方とも親分を失う大抗争だった。と、そこに居合わせなかったやくざの一人が殺された。折から人手の足りない南町奉行所では奉行の筒井和泉守が「奉行の隠密」となった沢村伝次郎に探索を命じる。強面、狂暴なやくざたちを調べ,,,
闇御庭番・菅沼外記は新潟湊を訪れ、薩摩藩の御納戸役が、豪商の北国屋へ一つの壺を手渡すのを目撃する。それは一国を滅ぼしかねない危険な「抜け荷」だった。その流通を阻止しようとする外記の前に、次々現れる敵。一方江戸では、老中・水野忠邦の進める強引な奢侈取締まりが,,,
将軍直属の闇御庭番・菅沼外記は、江戸に流入する危険な抜け荷品の実態と、その流入経路を探る密命を受ける。棒手振りの義助は、魚河岸で仲間が死んだ背後に不審な犯罪の匂いを嗅ぎ、浅草奥山に小屋を張る唐人一座の花形・ホンファに魅了された春風は、怪しい廃寺へと導かれて,,,
奢侈禁止令に苦しむ江戸に吉報が。締め付けの急先鋒、妖怪奉行鳥居耀蔵の行方が知れないというのだ。鬼の居ぬ間にと浮き立つ町に、盗賊・黄金党が小判を振る舞い、人々は明るさを取り戻したように思えた。しかし、その小判は贋金!闇御庭番・菅沼外記らは贋金探索の密命を受,,,
将軍直属の闇御庭番・菅沼外記配下の真中正助は、同じ道場に通う、高潔で手練れの使い手だった持田加兵衛が仇討ちされたことに疑問を持つ。一方、仇討ち本懐を遂げた松本左内という侍は、読売でもて囃され大人気になっていた。実はこの仇討ちには、持田・松本の郷里である諫早,,,
五年前の乱で死んだ大塩平八郎の名を騙り、江戸で打ち壊しが発生、老中・水野忠邦が襲撃される。不思議な術でそれを助けたのは、芥川源丞という侍だった。折しも箱根山中では、幕閣を揺るがす密書が見つかり、将軍直属の闇御庭番・菅沼外記は背後を探ることに。密書を追ううち,,,
裏通りのオンボロ長屋に、白いむく犬が住んでいた。可愛がられていたが、悪党に殺されてしまった。悲しくてやりきれない住人たちは息巻いて、犬の仇討ちを計画する。武器を手に、いざ乗り込まんとするも、一足先に相手は何者かに殺されていた。一体誰が……?(「一犬伝」),,,
「師」の多くは昭和から平成を彩った名棋士たち。「弟」は、今をときめく昇り竜の若手棋士。生まれた場所も世代も違い、なんの縁もなかった二人が「師」と「弟」として出会い、互いの人生に大きく影響を与え合う。時には勝負の場においてライバルともなる。一人の棋士が育つ過,,,
●新連載!:中山七里、大山誠一郎●快調連作・連載陣!:芦辺拓、石持浅海、恩田陸、近藤史恵、西條奈加、朱川湊人、長浦京、東川篤哉、深町秋生、藤野恵美、前川裕、矢樹純、イクタケマコト●スペシャル・ゲスト:水生大海●第24回日本ミステリー文学大賞,,,