又四郎行状記 (上) (1巻) | 山手樹一郎
未分類この「又四郎行状記」は、「鬼姫しぐれ」「美女峠」「又四郎笠」の3部作からなり、戦後の時代小説不遇の折に「夢介千両みやげ」とともに時代小説のエポック・メーキングとなった、山手文学の代表作。剣をとっては滅法つよいが、絶対に人を斬らない笹井又四郎、じつは松平和泉,,,
この「又四郎行状記」は、「鬼姫しぐれ」「美女峠」「又四郎笠」の3部作からなり、戦後の時代小説不遇の折に「夢介千両みやげ」とともに時代小説のエポック・メーキングとなった、山手文学の代表作。剣をとっては滅法つよいが、絶対に人を斬らない笹井又四郎、じつは松平和泉,,,
高崎藩・松井家の新当主の迫姦におびえる先君・河内守の後室・お美世の方に近づき、古河藩・土肥家の家名に傷のつかぬよう処置する密命を帯びた峰村鷹之助は、大名同士の複雑で陰湿な関係を知り、悲壮な決意で高崎へ潜入する。切り髪屋敷に下郎奉公した彼は、名倉の療法でお美,,,
将軍家の寝所に夜毎現れる白い影……若さま登場して姿なき賊に挑戦――ヨガ念術の両派、友成・阿羅目の宗家争いを探り出した若さまは、念術者の巣窟を求めて単身、甲州の山深く入りこんで行ったが……。怪奇な念術者の行と生活。人間を超脱しようとして超脱できず、若さまへの,,,
福岡の八幡市に住む平凡な一家。近くには動物園があって鳴き声も聞こえる、のどかな生活をしている。娘の一人は東京の大学を出て、銀座の百貨店に入社が決まっていたが、頼んでいた戸籍謄本を両親が取り忘れていたことから、上京せざるをえなくなった母親が昔の恋人と偶然の再,,,
作家のもとにある夫人から、夫の殺人予告の手紙が何通も届く。友人に相談して未然に防げないかと考えるが……。殺人は起こるのか?はたしてその結末は……。時代小説『若さま侍捕物帖』シリーズで有名な作家が描く、現代ものミステリーの傑作長編。
大阪で指折りのメリヤス問屋の末娘に生まれた安代は、卒直な明るさを持つ娘であった。安代が女学校を卒業した年に、戦争が始まった。ある日、母に見せられた1枚の写真、それが海軍中尉・加納敬作であった。敬作のりりしさにあこがれた安代は、彼の妻になった。少女時代の延長,,,